~ 今回初めてバリューパックとなったグラスについてのコメント ~
4400/07-2P <ソムリエ> バリューパック Pay1 Get2 モンラッシェ(シャルドネ)(2個入)
「マシンメイド(オークド・シャルドネ)に比べ、<ソムリエ> モンラッシェが少し小さい理由」
庄司も含め、多くのシャルドネ・ファン、そしてリーデル・ファンにとって、大きな謎の一つなのではないでしょうか。なぜ <ソムリエ> モンラッシェの形状が、そのままの形状でマシンメイドに採用されず、ひとまわり大きい「オークド・シャルドネ」グラスとして、マシンメイドシリーズにラインナップされたのか。リーフレットや公式HPには一切の言及がありません。
モンラッシェも、ムルソーも、カリフォルニアの樽熟成スタイルのリッチなシャルドネも、<ソムリエ> モンラッシェやマシンメイドのオークド・シャルドネで楽しめば、ワインならではのキャラクターを感じつつも、バランスの取れた味わいを楽しむことができます。ところが、2つのボウル形状の僅かな違いからは想像もつかないほどの、ワインの印象には大きな違いが現れるのです。
「オークド・シャルドネ」では、明瞭に、わかりやすく感じられる樽熟成シャルドネの、飲み応えのあるリッチさ、厚みのある果実味、クリーミーなテクスチャーなどの要素にとどまらない、ワインがそこはかとなく漂わせる「品の良さ」とでも表現したくなる、ある種の「静けさ」「落ち着き」「冷たさ」。やや小ぶりな<ソムリエ> モンラッシェでしか感じ取ることのできない雰囲気が、素晴らしいシャルドネには、確かにあるのです。
実はまだまだ多くの方が体験したことのない、偉大なブドウ品種シャルドネの真価を、是非この機会に <ソムリエ> モンラッシェ で、じっくりと堪能してください。
4400/08-2P <ソムリエ> バリューパック Pay1 Get2 シャンパーニュ(2個入)
「あなたの大切な記念日に、シャンパーニュをサーブするなら」
2014年に <リーデル・ヴェリタス> シリーズが発表された際、フルートグラスがラインナップから外れ、次世代のシャンパーニュ・グラスとして、白ワイングラス様の「シャンパーニュ・ワイン・グラス」が採用されました。その際、リーデル家10代目のゲオルグ・リーデルをして「FLUTE IS DEAD(フルートは死んだ)」とまで言わしめたほど、このシャンパーニュ・ワイン・グラスは、複雑な香りはもちろん、酸味やミネラル感だけではなくブドウ品来の果実味を逃すことなくキャッチできること、キメ細かい泡の感触、というシャンパーニュの細部まで楽しめるグラスです。
それでもなお「フルートグラス」は、今も多くのお客様に愛用されています。
もし、庄司がソムリエとして勤めるお店に、記念日のお祝いとしてご予約をされたお客様から、乾杯のグラスシャンパーニュのご注文を頂いたとしたら。庄司は、必ずこの「シャンパーニュ(フルート)」、もしくは「スパークリング・ワイン」グラスでサーブするでしょう。
複雑な「香り」や「味わい」、そして「キメ細かい泡の質感」という要素とは別次元の、シャンパーニュでしか醸し出せない華やかな雰囲気も、グラスのシルエットという視覚的な要素によって、その印象は大きく変わります。特に <ソムリエ> シャンパーニュは、リーデルのどのフルートグラスに比べても、シルエットの美しさは抜きん出ています。
<ソムリエ> シャンパーニュだけがもつ特別感、このグラスの楚々とした美しいシルエットは、きっと皆様のハレの日に、特別な時間をもたらしてくれるはずです。
4400/55-2P <ソムリエ> バリューパック Pay1 Get2 ソーテルヌ(2個入)
「マシンメイドシリーズには、ついに採用されなかった特別なボウル形状」
現時点で、マシンメイドの一連のシリーズには採用されておらず、<ソムリエ> のみにラインナップされたボウル形状がいくつかあります。
・モンラッシェ
・コニャックXO
・ロゼ
そして、このソーテルヌ。
ソーテルヌは貴腐ワイン
貴腐ワインは甘口デザートワイン
ただ甘いだけのワイン
と思っている方は、一度、このグラスで貴腐ワインなどの甘口ワインをお飲みになってみてください。その概念が「360度+180度」変わるはずです。貴腐ワイン、遅摘み、アイスワインでは、甘さが凝縮するメカニズムは異なりますが、とても大切なことは、甘さだけではない、ブドウがもつ全ての要素が凝縮していることです。その意味が、実体感できるでしょう。
この独特なボウル形状からは、シャンパーニュグラスを連想される方もいらっしゃるかもしれませんが、この形状に最も相応しいワインのタイプは、辛口のシャンパーニュとは真逆とも言える甘口ワインです。アプリコット、ハチミツ、バニラ、キャラメリゼ、コンポート、ナッツ、ドライフルーツなどの香りを見事に再現し、甘みではなく、むしろ酸味・ミネラル感・ビターさを惹きたてます。
残念なのは、このボウル形状が、現時点ではマシンメイドシリーズには採用されていないこと。この形状でしか感じることのできない、貴腐ワインならではの蠱惑的な世界が確実にあることを、庄司は体験を通じて知っています。是非この感覚を、一人でも多くの方と共有したいのです。
すでに貴腐ワインの魅力に心酔している方はモチロン、まだその奥深さに気づいていない方にも、いつか訪れる最高の貴腐ワイン体験のために、このグラスをコレクションに加えて頂くことをお勧めします。
4400/58-2P <ソムリエ> バリューパック Pay1 Get2 シャンパーニュ・ワイン・グラス(2個入)
「憧れだったプレステージ・シャンパーニュに、感動できなかった理由」
ドン・ペリニヨン、クリュッグ、サロン、ラ・グラン・ダネ・・・
いつかは飲みたかった、憧れのプレステージ・シャンパーニュ。
けれども、実際に飲んでみたら、期待していたほど感動しなかった(値段の割に・・・)という経験をされたことのある方に、ぜひお持ち頂きたいグラスです。
2014年に発表された <リーデル・ヴェリタス シリーズ>で初めてラインナップされたこのボウル形状は、それ以来、リーデルのシャンパーニュ・グラス・テイスティングでも、多くのシャンパーニュ・ファンに驚きをもたらし続けています。
その理由は、「すぼまりの強い卵型のボウル形状による、素晴らしい香り・・・」だけではないのです。このボウル形状は、シャンパーニュの「味わい」「泡の質感」にこそ、絶大な影響をもたらします。その理由は・・・ぜひ「シャンパーニュ・グラス・テイスティング」にご参加いただき、体験してみてください。
満を辞してラインナップに加わったこのボウル形状は、そのボウル形状に秘められた機能に、<ソムリエ> ならではのトータルバランスを纏うことで、単なるガラスの薄さや軽さだけでは感じることのできない、別次元の完成度にたどり着いたのかもしれません。
是非この機会に、究極の「シャンパーニュ・ワイン・グラス」とも呼べる、この<ソムリエ>版をあなたのシャンパーニュ・グラス・コレクションに迎え入れてください。
4400/88-2P <ソムリエ> バリューパック Pay1 Get2 スパークリング・ワイン(2個入)
「リーデル史上、シャンパーニュを最も美しく演出グラス」
庄司のグラス遍歴のなかでも「最もシャンパーニュを美しく見せてくれるグラス」と位置付けているこのグラス。こちらもまた、モンラッシェやソーテルヌと同じく、<ソムリエ シリーズ>にしかラインナップされていない形状です。
特に、飲み口にかけての、ゆったりと外側にフレアするカーブの曲線は、ハンドメイドならではの柔らかさすら感じる美しさ。
そして、もしロゼ・シャンパーニュをこのグラスに注いだら、グラスの「下から上」に向かうにつれ濃くなってゆくサーモンピンクのグラデーションに、時間を忘れて見惚れてください。そう、グラスの下部ではなく、飲み口あたりで最も色調が濃くなるんです。ちょっと幻想的な美しさです。
シャンパーニュを味わった後、テーブルにグラスを置く。その軽い衝撃で、グラスの底から、かすかに立ち上がる泡も、シャンパーニュが呼吸をしているかのようです。
グラス・エデュケイターという仕事柄、グラス形状がどのようにワインの香りや味わいに影響を与えるのか・・・について考えながらワインを飲むことが多いのですが、時にそんなことは忘れて、ただただ、シャンパーニュの美しさを愛でながら、シャンパーニュの世界に浸るのも、良いものです。